書籍レビュー「古事記で謎解き ほんとにスゴイ!日本」ふわこういちろう著
私は民俗学に興味があるのですが、恥ずかしながら古事記や神道に詳しくなくてですね…。まずは日本とはなんぞや、というざっくりとしたところから理解したいと思って、「古事記で謎解き ほんとにスゴイ!日本」ふわこういちろう著を手に取ってみました。自分の読書レビューとして、感想を残したいと思います。
◇ひと言コメント
現代日本人から見ても、日本の成り立ちは興味深く、不思議なことだらけだな~と思いました。著者のふわこういちろうさんのように、お米を食べて神社に行きたくなりました(^^)
◇項目別レビュー
面白い:★★☆☆☆
また読みたい:★☆☆☆☆
人に薦めたい:★★★☆☆
僭越ながらわかりやすくするためにつけさせていただきました…!あくまで個人の感じ方ですのであしからずm(__)m
◇良かった点
図解やイラストがあり、各章がコンパクトにまとまっている
古事記や日本史が詳しくないわたしにとって、この書き方はとても助かりました。
最初から最後まで、眠くなりませんでした(笑)
口語体なのですらすら読める
ふわこういちろうさんが実際に語ってくれているような文章なので、
堅苦しくなく、頭にスッと入ってきます。
読んでいて「へ~~!そうなんだぁ」と素直に感動できました。
所要時間2時間あれば読めちゃいます♪
日本人が目に見えないものを大切にして暮らしてきたのがよくわかる
古事記や神道そのものを語るのではなく、昔の日本人の考え方が、現代にどう受け継がれているかを語ってくれます。”むかしむかし”の話だけでなく、それ以降の時代のようすや考え方の変遷を知ることができます。
神社の歴史や意義がわかる
著者のふわこういちろうさんが神社がお好きなこともあり、神社のちょっとした豆知識などが語られています。また、神社とお寺の違いだったり、祀られている神様についてなど、とても興味深く読ませていただきました。
神社は私たちの身近にあり、たくさん建てられているのに、知らないことだらけだな~と感じました。
これを読んで、神様が神社を通して今でも私たちを見守ってくれてるんだなと、
過去と現在のつながりが感じられました。
天皇(皇族)について、尊敬の念を持てる。
天照大神の子孫である天皇についても、ふわこういちろうさんの視点で書かれています。
みなさん、ご存じでしょうか…天皇は普段なにをされているかということを…。
恥ずかしながら私もこの本で知ったのですが、なんと人生を通して毎日、私たち日本人の平和と安全を、神様に祈り続けているらしです(´;ω;`)ウゥゥ
幾重にも重なった重たいお着物を着て、寒い中何時間も正座をして、祈り続ける行事があるそうです…。そして神嘗祭といって、その年に取れた新米を神様に召し上がっていただく行事のために、皇居の中では天皇御自ら田植えをなさっているそうです…!
ちなみに、その神嘗祭はつい先日「10月17日(土)」に行われました~(^^)伊勢神宮では雨の中、和装をした神宮さんたちが祭事を執り行う様子がインスタグラムに上がっておりました☆;+。
他にも天皇について初めて知ることばかりです…!天皇誕生日や建国記念日には、感謝の気持ちを天皇に送りたくなりました(^^)
日本のなりたちが大枠で理解できる
三種の神器、天皇、天照大神、神社と、それぞれのつながりがわかります。
出雲大社には三種の神器のひとつ、八咫の鏡が祀られていますが、そこにたどり着くには二人の姫神様の長いながい旅があったのです…!
一見ばらばらのように見えますが、歴史はすべてひっくるめて成り立っているのですね…。そのごく一部ですが、大枠で歴史のつながりが理解できる内容となっています。
戦後教育を残念に感じる
私たちは、学校の授業で古事記や天皇の歴史を知る機会がなくなってしまいました。
戦後のGHQ改革で、教育内容をも変更させられてしまったんですね。
そのせいで、日本人の誇りとか、考え方が今の私たちはわからなくなってしまったのです。
最近よく耳にする、「着物警察」もその一環ではないかと思います。一度日本は、歴史から「着物」という文化が消えました。伝統的な民族衣装にもかかわらず、着方がわからない人のほうが多いのはそのためです。
また、特別な日にしか着ないものという認識が定着してしまっています。そのおかげで、着こなしを目ざとく注意する「着物警察」なるものが生まれてしまったのではと、
私は考えています。
いいじゃないか、着物だって ”ただの服”なんだから(笑)
…このへんのことはまたいつか…(´ω`*)
◇残念な点
ちょっとだけ残念なのは、内容が少しライトなことかな…
私のように、入門書として読むにはぴったりだし、雑学としても楽しめますが、すでにお詳しい方には物足りないかもしれません(^^;)
◇まとめ
着物のはなしで横道にそれてしまいましたが、日本の成り立ちから現代の私たちにどうつながっているかがわかる1冊でした!
科学が進んだ現代でも、神様は見守ってくれるんだなと、”むかしむかし”が今日に繋がってるんだと感じます。
日々の暮らしを見つめなおしたくなる、おすすめの本です♪来年は近くの神社にお参りに行ってみようかなと思います(^^)
◇こんな方におススメ
・古事記に興味が持てない方(楽しく読めるきっかけになります♪)
・日本文化に興味がある方の入門書として!
・神社や天皇の雑学を知りたい方
わたしでも楽しく読めたので、「古事記はちょっと…」と嫌煙してる方も、
きっと興味を持って読めると思いますよ(^^)
私たち”日本人”として、日々の暮らしを見つめなおすきっかけになる1冊でした~!
こんな感じで、民俗学系の本も読みます(笑)
これからも気ままに読んだ本の感想レビューをつづりますので、ご興味持っていただけた方はぜひよしなに~(^^*)
それでは今日はこのへんで~
古事記で謎解き ほんとにスゴイ! 日本
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