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読書記録「ぼくらがアニメを見る理由」藤津亮太著

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「ぼくらがアニメを見る理由」藤津亮太

 

私は学生の頃、漫画や本、映画など、見終わった後の感想をレポートにするのが好きでした。そしてもともと論文を読み書きするのが好きだったので、感想だけはなく、考察するのも好きでした。というかもっぱらそれがメインだったかもしれません。

 

例えば、この演出によって観客にどういった感情を与えるのかとか、自分なりに考えてるうちに、ほかの作品と比較しだしたり…といったように、単なる感想文の域を超えきてしまっていました(笑)

 

そのため、形にするまでにとても労力を使っていました。…ただの自分用の感想レポなのにね(笑)妹には、普通はそんなことしないよ と呆れられています。

 

今回読んだ本は、そんな私が勇気をもらうというか、読まずにはいられない本でした。

 

これね、ただのアニメ紹介本ではないんです。ご覧ください、この厚みを!

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背表紙めっちゃ分厚いww

 

読み応えたっぷりありそうじゃないですか~?
というのも「ぼくらがアニメを見る理由」の著者、藤津さんは、アニメ情報WEBサイト「アニメ!アニメ!」で「アニメの門V」を連載されているアニメ評論家です。

 

余談ですが私も学生の時はWEBサイト「アニメ!アニメ!」が大好きでした。
「アニメ!アニメ!」では、作品やキャラクターだけを取り上げるのではなく、制作会社や企業のアニメーション参入など、アニメ業界のあらゆるニュースを取り上げてくれています。


アニメーションを研究対象としている学生さんやこじらせオタクさんたちにはおススメなサイトですよ!…あ、そのような皆さんはきっともうご存じですね(^^;)

 

私もライフスタイルを見直して、ゆっくり「アニメ!アニメ!」の記事をまた読みたいものです。

ではさっそく本のご紹介です。

 

 

「ぼくらがアニメを見る理由」装丁について
表紙をめくった、見返し部分です。

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私の心に刺さった一文。まさにそれ!

 


どうですか。題名である「ぼくらがアニメを見る理由」の藤津さん的な答えがここに書いてあるんです!そしてこの答えこそ、わたしが論文並みの感想文を書きたくなる理由だったのです!!
もう手に取って買って読むしかありませんよね(笑)

 

「ぼくらがアニメを見る理由」内容について


「いや、アニメは見るけど、評論ってまではちょっと…」
「見るのが好きだから、制作方法とか言われてもわかんない」

ですよね。今やアニメーションは”オタク文化”ではなく”大衆芸術”として広く親しまれてます。撮影技法とかシナリオのカタルシスがとか言われたって、ほとんどの方は眠たくなってしまいますよね。

 

でも大丈夫です。この本は著者の藤井さんが過去にWEBサイト「アニメ!アニメ!」で連載してきたコラムを中心に収録されています。しかも作品ごとに取り上げているので、好きな、あるいは知っているアニメのトピックスを選んで読むことができます。

 

実際、わたしも知らない作品は読み飛ばしました。なぜかというと、その作品を知っている人が楽しめる書き方をしてくれているからです。ざっくり言うと、作品のうんちくや解説はないんです。


取り上げる作品を読者がすでに知っていることを前提としたうえで、作品のすばらしさや、アニメ業界に与えた影響力などを語ってくれています。言い換えれば、この本に自分の好きな作品が掲載されていれば、めちゃくちゃ楽しめます(笑)


「うお~このアニメ面白い!!」て感じた自分に、どうして面白いと感じたのかの答えを教えてくれます。


アニメを見て楽しんで、そしてこの本を読んで面白さの回答例を教えてもらえます。そう、2度、好きなアニメを楽しめるのです!!!!
逆に、詳しい作品解説が少ないので、知らないアニメの評論については、そこまで楽しめないかもしれませんね。

 

「ぼくらがアニメを見る理由」収録作品ついて


さて、この本では2010年代のアニメーション作品を中心に取り上げています。
見にくいかもしれませんが、裏表紙に取り上げている作品の一部が表記されているので写真を掲載しますね。

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お茶の間から深夜帯までズラリ!

 


スタジオジブリ
新海誠
などのブランドアニメーション作品から、

 

まどか☆マギカ
おそ松さん
ラブライブ!

などのファン心をくすぐる作品まで…!

 

さらに、

鉄コン筋クリート
花とアリス殺人事件」
アルドノア・ゼロなど、
革新的なアニメーション作品も紹介されています。

 

きっと知っている作品がひとつは取り上げられているはずですよ!
アニメーションを研究対象としていない方でも、読みやすい評論本となっております。…WEB連載からの収録が中心なので、各作品5ページほどでまとめられていますしね。


たくさん語ってしまいましたが、このあたりで「これから読む!読んでみたい!」て方向けに、ポイントをざっくりまとめてみました♪

 

「ぼくらがアニメを見る理由」おススメポイント!①


サクッと読める
各作品(各章)が5~10ページほどでまとまっているので、気になるトピックからささっと読めますよ。移動時間に読むのもおススメ♪

「ぼくらがアニメを見る理由」おススメポイント!②


難しい専門用語が少ない
アニメーション業界の専門用語はほとんど出てきません。出たとしても、私たちのわかる言葉で解説をしてくれています。うんちくをダラダラ語る内容ではないので、純粋に「アニメを見るのが好き!」という方も十分楽しめます(^^)

 

「ぼくらがアニメを見る理由」ここが物足りない!①


各章のページ数が少ない
私のようなこじらせたオタクには各作品が5~10ページの評論では物足りませんでした…(´;ω;`)ウゥゥ
スタジオジブリ新海誠監督の記事は、読みごたえがあったんですけど、他のももっとじっくり読みたかったな…。また、作品ごとではなくて、もっと大きなテーマで語ってほしいなと思いました。

「ぼくらがアニメを見る理由」ここが物足りない!②


本文の文字フォントがゴシック体
これは合う合わないがあると思いますが、、、、どうして本編文字がゴシック体なんですか(´;ω;`)ウゥゥ じっくり読ませるタイプの書籍には明朝体でしょうよ!


実は読み終わるのに時間がかかったいちばんの理由が文字フォントの件でして…。ゴシック体じゃ頭にすっと入ってこないのよ…これはWEBサイト「アニメ!アニメ!」からの収録にこだわった結果なのでしょうか…。

 

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どうして見出しから本文まですべてゴシック体なのか…読むの疲れちゃう

 

「ぼくらがアニメを見る理由」ここが物足りない!②


誤字脱字が多すぎる
これはいくらWEBサイトからの収録と言っても、やっぱり本になるのですからね。校正担当の方にはもう少し気を付けて頂きたかったなと思います~。

 

 

まとめ

さて!長くなってしまいましたが、まとめるとこんな感じでした~。
アニメーションを純粋に楽しんでる方は、もう一歩進んだ楽しみ方ができるきっかけになる1冊かと思います!

 

そして、アニメーションを研究対象として見ているぞ!というオタクたちには、やや物足りない内容かもしれませんね。

 

とはいえ、日本で放映されるアニメーションの様々なジャンルを網羅して評論してくれているので、一読の価値ありの本ではないかと思います!
ご興味あったら皆さんもぜひ~(^^)


そして やっぱり…と納得してしまうんですが、著者の藤津亮太さん、現在私の母校で非常勤講師をされているようです(笑)


だよな~アニメーション評論家なんていう、聞きなれない肩書きだもんな~(母校では全然普通)この妙な納得感も、手に取った理由のひとつです(笑)

それでは このへんで~(^^)

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研究科にいこうか、ゼミの選択を最後まで悩みました。もう一度学生をやり直したいですね。

 

 

おまけ

物足りなかったから次はこれらを制覇します(笑)

読了までどれくらいかかるかな~~(^^;)楽しみだあ~♪

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一番期待してるのは左の本!

読んだらまた感想載せますね~(^^)

ここまで見て頂き、ありがとうございました☆彡;+。* 

 

 

 


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